悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年04月16日(金) 19時03分

大阪府肉連会長を逮捕、牛肉偽装90トン読売新聞

 BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策をめぐる食肉業界団体「大阪府食肉事業協同組合連合会」(府肉連)の牛肉偽装事件で、大阪府警捜査2課は16日、詐欺容疑で逮捕状を取った11人のうち、府肉連会長の寺島一容疑者(64)を逮捕。

 府肉連に対象外の外国産肉を持ち込んだ熊本市の肉製品製造会社社長(52)ら数人の取り調べを始めた。同日中に逮捕する方針。

 逮捕状が出ている府肉連の浅田満副会長(65)は同日早朝、大阪府羽曳野市の自宅を車で出た後、所在がわからなくなっており、府警は代理人を通じて出頭を要請しているという。また、府肉連側が国産に偽装した外国産牛肉は、約90トンにのぼることも、わかった。

 調べでは、問題の牛肉は熊本市の肉製品製造会社が、99%の外国産牛に1%の国産牛の脂分を混ぜてステーキ用に加工した商品。BSE対策で買い取り対象とされた牛肉は未加工品に限られ、府肉連側は国産に偽装すると同時に加工品を未加工品と偽る二重の工作を行っていた形だった。

 府警は、府肉連が偽装分以外についても、事業主体の業界団体「全国食肉事業協同組合連合会」(全肉連)に一括申請したため、買い上げられた計573トンすべてを詐欺容疑の対象とした。詐取額は、約6億3800万円とされる。

 これらの買い上げ肉は大阪府堺市の倉庫に保管された後、いち早く国側の抽出検査を受けた府肉連側が次々に焼却。一昨年1月、雪印食品(解散)の偽装事件が発覚し、全箱検査が始まった同年4月までに偽装分を含むすべての焼却を終えていた。府警は証拠隠滅の意図がなかったか、焼却の経緯も調べる。

 熊本市の肉製品製造会社は1976年創業。従業員104人、資本金3000万円。

 寺島容疑者は府肉連傘下の松原同和食肉事業協同組合(大阪府松原市)の理事長も務めている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000306-yom-soci