悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年04月16日(金) 13時36分

<牛肉偽装>「食肉業界ドン」に捜査のメス毎日新聞

 「食肉業界のドン」と呼ばれる「ハンナン」の浅田満元会長(65)の牛肉偽装疑惑に16日早朝、ついに捜査のメスが入った。「聊娯(りょうご)亭」(大阪府羽曳野市)と呼ばれる元会長の大邸宅に、大阪府警の捜査員が続々と到着。輸入牛肉で築いた資金力をバックに、政界、芸能界から裏社会にまで強い影響力を持つフィクサーで、暴力団など“闇の勢力”との関係も取りざたされる浅田元会長だが、グループの経営陣トップを親族でがっちりと固めるなどして、その実像には謎も多い。

 01年9月に最初のBSE(牛海綿状脳症)感染が発覚、BSE騒動が始まった。国は市場に流通した国産牛肉の買い上げ制度を打ち出したが、行政の対応の甘さの裏をかくように、02年1月、大阪府柏原市の焼却場で大量の牛肉が“焼却処分”された。

 農水省が焼却ストップを指示したのは同月末。浅田元会長が役員を務める「大阪府同和食肉事業協同組合連合会」(府同食)は「すでに焼却処分した」と1000トンを超える牛肉の買い取りを申請し、その量のケタ違いの多さに、当初から“偽装”の疑いが持たれていた。

 強制捜査のニュースに羽曳野市の福谷剛蔵市長は「ハンナンは地域と食文化に発展に寄与している企業で、強制捜査はびっくりしている」と話した。問題の肉の焼却処分の時、福谷市長は焼却場を運営する事務組合の管理者の立場にあり、「国と府からの指示に従って焼却しただけだ」と説明した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00001063-mai-soci