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2004年04月15日(木) 19時06分

料亭と提携し「地産地消」 農薬など使わずに産物作り−−芳賀町の農家 /栃木毎日新聞

 ◇農薬や化学肥料使わずに産物作り−−農家25軒
 宇都宮市の料亭6社で作る「饗友会」(安野耕造代表)と、芳賀町で農薬や化学肥料を使わない産物作りに取り組む農家25軒で作る「循環システム研究会」(手塚孝夫会長)は14日、同市中戸祭の料亭「金鍋」でユニークな業務提携を結んだ。料亭側は同研究会の農産物を積極的に活用するほか、農家は料亭が求める新鮮で安全な農産物作りに努める。料亭と農家が直接結び付く動きは県内では珍しい。
 料亭「やすの」(同市鐺山町)を経営する安野代表が昨春ごろ、地元産の農産物を購入するルートを探して苦労していた際、地元小中学校などに野菜を出荷している同研究会の活動を知り相談をもちかけた。同研究会は生ごみからたい肥を作り野菜を育てるという資源循環型の生産を進めており、活動を広げるきっかけにしようと、饗友会との検討を進めてきた。
 提携で、同研究会の農産物を料亭6社に提供する流通システムが構築された。今後、料亭6社は同研究会の農産物を食材として可能な限り使用し、栃木で独自の食文化創出を目指す。一方、同研究会は料亭や消費者のニーズを満たすような改善と努力を進める。また、両者は密接に情報交換し、地域の産物を地域で食べる地産地消もPRするとしている。
 安野代表は「これまでは地元産の野菜を使いたくてもルートが分からなかった。地域の食材で栃木の名物作りにも取り組みたい」と話し、手塚会長は「料亭や消費者が何を求めているか直接知ることができ、農家の意欲や作る喜びが高まる」と話していた。【宇田川恵】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040415-00000003-mai-l09