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東京都の臨海部を通る東京臨海高速鉄道の「りんかい線」で、プリペイドカードを使って改札を通ったが乗車せずに引き返した人に対し、初乗り運賃が返金されないケースがあったことが５日、分かった。同社は「カード記録があれば返金に応じる」という。
同線の改札では、私鉄などで使える「パスネット」と、ＪＲ東日本の「Ｓｕｉｃａ（スイカ）」の２種類のプリペイドカードが利用できる。改札時に初乗り運賃２００円分が引き落とされるが、誤って通った場合などは現金で初乗り運賃を払い戻すことにしている。
しかし、払い戻しの制度が駅員に徹底されておらず、同社で調べたところ、全線開通した０２年１２月から今年１月までに勤務した駅員６５人中、約１割に当たる６人に返金の経験がなかった。このため、最も誤入場が多い新木場駅だけでも、月に１００件以上の未返還が起きていた可能性があるとみている。
(04/05 22:17)