2004年04月03日(土) 10時00分

滋賀で連続３件、誘拐装う　おれおれ恐喝未遂（京都新聞）

　滋賀県大津市と草津市で１日から２日にかけ、息子や孫の誘拐を装って男が電話で現金を要求し、別の男が息子役となって「母さん、ごめん」などと話しかける恐喝未遂事件が３件あった。いずれも息子や孫と携帯電話などで所在が確認できたため被害はなかった。同様の事件は昨年、全国で約１３０件起きているが、滋賀県内では初めて。県警は注意を呼びかけている。
　県警捜査一課などによると、１日午前１０時５０分ごろ、大津市内の会社員(54)宅に電話があり、応対した妻(51)に「息子を誘拐した。２００万円用意しろ。近くの銀行に振り込め」と要求。３時間後には、草津市内の無職男性(83)にも「孫を誘拐した。金を出せ。さもないと殺す」という電話があった。
　２日午後零時１０分ごろには、大津市内の医師(56)宅に電話があり、妻(55)に「息子の債権を買い取った。１５０万円用意しろ。子どもの命は保証せんぞ」と脅した。
　息子や孫を装った男が「母さん、ごめん」と話したり泣きじゃくる声を被害者に聞かすなど、手口が似ていることから、県警は複数による同一犯の可能性があると見て、恐喝未遂容疑で捜査している。（京都新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040403-00000007-kyt-l25