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2004年03月31日(水) 23時29分

海賊版ソフトを組織的に販売した男性らに実刑判決MYCOM PC WEB

昨年、ビジネスソフトなどの海賊版を組織的に販売していたグループが摘発された事件の判決公判が3月29日開かれ、神戸地裁尼崎支部は、このグループの首謀者である、大阪府枚方市の美術商男性Aには、著作権法違反で懲役3年の求刑に対し懲役2年、兵庫県尼崎市の健康食品販売業男性Bには、著作権法違反と組織犯罪防止法違反で懲役3年6ヶ月の求刑に対し、懲役2年2ヶ月の実刑判決を言い渡した。コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は「著作権法違反の初犯で実刑判決が出されるのは初めての例」としている。

両被告は2002年11月頃から、「Y's MEDIA」と称するWebサイトを設置、海賊版ソフトの販売を宣伝、海賊版の作成と発送をするとともに、「販売代理店」を募集して、応募者に海賊版ソフト販売の集客と代金受け取りを担当させていた。

この事件では、「代理店」に応募した兵庫県芦屋市の無職男性、同県神戸市の無職女性が昨年6月に、同じく応募者である、同県伊丹市の中古バイク回収業の男性、愛知県豊橋市の男子大学生、鹿児島県鹿児島市のマンション管理人の男性が、12月に兵庫県警などにより逮捕されていた。これらの逮捕者のうち、芦屋市の無職男性は懲役2年6ヶ月、神戸市の無職女性は懲役2年、伊丹市の中古バイク回収業の男性は懲役1年6ヶ月の判決を、昨年12月に、神戸地裁から受けているが、いずれも執行猶予4年となっていた。

今回の判決では、兵庫県尼崎市の健康食品販売業男性Bの場合、犯罪行為を隠すことを目的に架空口座を設ける準備をしていたことから、組織犯罪防止法違反も問われていたが、大阪府枚方市の美術商男性Aは著作権法違反だけで実刑判決が下った。

ACCSによれば「著作権法違反により実刑が科せられるのはきわめて異例で、これまでには、海賊版販売で逮捕され、執行猶予付き判決を受けた被告が、執行猶予期間終了後、再犯で逮捕され99年に実刑判決を受けたことがあるくらい」だという。また、著作権法が規定している罰則の上限である懲役3年の求刑や、実際に言い渡された懲役2年の判決も、これまでになく重いもので、「代理店」をつくるなど組織的な手口と、摘発された7人の「売上げ」が千数百万円に上っていることなどの点が背景にあるとみられる。

この数年、こうした海賊版販売が安易に実行される傾向が続いており「この実刑判決は、ひとつの警鐘」(ACCS)であるとともに、権利保護強化を図り、著作権法改正が検討されている。2003年度の文化審議会著作権分科会では、同法違反での懲役刑の上限を現在の3年から5年に、罰金刑の上限を個人は300万円を500万円に、組織は1億円を1億5,000万円に、それぞれ引き上げることなど、著作権侵害に対する罰則強化の意見をまとめた。これらは次回の著作権法改正に盛り込まれる模様だ。

「Winny」使用で逮捕された男性に懲役求刑 - 京都地裁
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/02/20/008.html

ACCSとヤフー、オークションサイトでの海賊版ソフト販売防止で相互協力
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/01/16/006.html

コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
http://www.accsjp.or.jp/

(MYCOM PC WEB)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040401-00000090-myc-sci