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2004年03月31日(水) 14時53分

ドア最速回転時に事故…六本木ヒルズの男児死亡読売新聞

 東京都港区の六本木ヒルズ森タワーで、大阪府吹田市の溝川涼ちゃん(6)が自動回転ドアに挟まれて死亡した事故で、涼ちゃんがドアに挟まれる直前、別の通行人数人が先にドア内に入り、回転速度が最速の状態になっていたことが31日、わかった。

 警視庁捜査1課と麻布署で事故場面が映った防犯ビデオを分析した。

 調べによると、涼ちゃんは、小走りで回転ドアに近付き、飛び込み事故防止用に設置されたポールの左脇をすり抜け、閉まりかけのドア内に滑り込もうとして、ステンレス製の側壁とガラスドアの間に頭を挟まれた。この場面は、正面に向かって右上方に設置されている防犯ビデオに映像記録が残っていた。

 捜査1課で管理会社の森ビルからビデオの任意提出を受けて分析した結果、涼ちゃんが駆け込む直前、ビルの中から屋外に出ようとする数人の人が、回転ドアの中に入っていたことが確認された。

 このドアは、無人の時は毎分1—2・5回転(毎秒約25—約63センチ)で動くが、人が入ると、このドアの最速の毎分3・2回転(毎秒約80センチ)で稼働するよう設定されていた。このため、事故当時は最速の状態で回転していたことになり、涼ちゃんは、最も強い衝撃を受ける状態で事故に遭ったとみられる。

 ドアの販売元の親会社「三和シヤッター工業」によると、事故が起きた回転ドアは、人が乗り込んだ際は毎分2・8回転(毎秒約70センチ)にしておくのが「標準設定」という。しかし、同社によると、「森タワーでは、多くの利用客を見込んだ森ビル側の強い意向で、人が入った際の速度を最速の毎分3・2回転に設定していた」といい、捜査1課は、回転速度が標準より速く設定された経緯について、三和シヤッター工業側、森ビル側の双方から事情を聞いている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040331-00000208-yom-soci