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2004年03月30日(火) 14時46分

割安感維持へ 実質値下げも 4月導入の消費税総額表示 頭ひねる小売店 利益確保へ苦悩西日本新聞

 消費税込みの価格表示を義務付ける「総額表示方式」が四月一日から導入されるのを前に、小売業界が店頭価格をどう掲示するか頭をひねっている。税抜き「九十八円」だった商品を、税込み「百二円」と表示すれば、「値ごろ感」が薄れてしまうからだ。「客離れが心配」と一部商品を実質値下げに踏み切るレストラン。税込み価格を表示しても制度変更を強調して「影響をできるだけ抑える」というスーパーも。消費者心理と利益確保の兼ね合いに苦慮している。

 福岡、佐賀など九州四県で七十七店を展開するスーパー「サニー」(本部・福岡市)は、生鮮品を中心とした週一日の「百円均一セール」を、税込み価格でも百円に据え置く。同社は「利幅が減るのは痛いが、値上げ感でほかの商品まで売り上げが落ちるのが怖い」と説明する。

 ファミリーレストラン「ジョイフル」(本社・大分市)で、人気の三百九十九円と四百九十九円の日替わりランチ。十日から、「税込み」でもこの価格を維持する実質値下げに踏み切った。同社は「“お値打ち”が売り物なので表示価格も質も変えたくない。値下げ分は企業努力で乗り切る」と話している。

 一方、福岡、佐賀両県に約四十店舗を持つ西鉄ストア(本部・福岡市中央区)は、税込み価格を全商品に掲示。「お客さまにどう影響するか心配だが、表示法の変更を店頭ポスターで説明したい」としている。

 百円ショップ「ザ・ダイソー」の大創産業(本社・東広島市)は、これまで通り百円商品に消費税を上乗せし百五円で販売する。店内には、税抜き、税込みの両価格表を掲示し、「値上げ感をできるだけ払しょくしたい」と話している。

 「福岡市消費者問題を学ぶ会」の沼田いずみ会長は「実質値下げになるならばうれしい話。ほかの商品で便乗値上げや、紛らわしい価格表示をする店がないかどうかしっかり監視したい」と話している。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040330-00000073-nnp-kyu