2004年03月30日(火) 00時00分

回転扉指針作成へ 国交省経産省 （東京新聞）

　東京・六本木ヒルズで自動回転扉に頭を挟まれた男児が死亡した事故で、国土交通省と経済産業省は二十九日、合同で専門家らによる検討会を設置、再発防止のため初のガイドライン作りに乗り出すことを決めた。四月中に検討会の第一回会合を開き、七月をめどにガイドラインの内容を取りまとめる方針。

　検討会では、人が挟まれた際に回転扉を止めるセンサーや回転速度など技術面のほか、六本木ヒルズで駆け込み防止のポールを設置していたのに事故を防げなかったことを重視し、ビル管理者らが事故防止のために取るべき対策についても議論する予定という。

　検討会は国交省と、メーカーを管轄する経産省のほか、建築関係の有識者、回転扉のメーカー、ビル管理会社の担当者らで構成する。

　国交、経産両省によると、自動回転扉は近年導入が進んだ新しい設備で、これまでに死亡事故の報告もなかったことから、建築基準法や日本工業規格（ＪＩＳ）に安全性に関する規定がない。

　両省とも全国の回転扉数もつかんでいないのが実態だ。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20040330/mng_____sei_____000.shtml