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2004年03月23日(火) 21時39分

帝王切開の手術後に死亡、過失認める 長野・軽井沢病院朝日新聞

 長野県軽井沢町の町立軽井沢病院(宮尾陽一院長)で昨年10月、帝王切開で男児を出産した女性(当時32)が手術後に大量出血し、死亡していたことがわかった。病院は「出血に気づかなかった」と過失を認め、町は賠償責任を負うとして遺族と話し合いを進めている。

 同病院によると、女性は昨年10月4日、帝王切開の手術後、経過を見るために入っていた集中治療室(ICU)で容体が急変し、心臓が停止。佐久総合病院(同県臼田町)に搬送されたが死亡した。病理解剖の結果、子宮の縫合部から腹腔内に大量出血があり、死因は出血性ショックと判断された。

 軽井沢病院の宮尾院長は「担当医師が手術直後に調べたときには出血はなかった。ICUでも出血に気付かなかった」と説明している。また当時、ICUに医師が不在で、容体の急変後に担当医師が駆けつけた。宮尾院長は「手術後の態勢が不十分であり、病院の落ち度だった」と話している。

(03/23 21:39)

http://www.asahi.com/national/update/0323/033.html