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2004年03月23日(火) 23時20分

トレーラーの脱輪気づかず30キロ走行 新潟から山形へ朝日新聞

 23日午後0時45分ごろ、新潟県山北(さんぽく)町の国道7号沿いのドライブインから「トレーラーからタイヤが飛んできた」と110番があった。タイヤは駐車場の軽乗用車にぶつかり、軽乗用車の側面がへこみ、サイドミラーが壊れた。トレーラーは走り去った。現場は山形県境に近く、新潟県警が山形県警に連絡。約20分後、15キロ離れた山形県温海(あつみ)町で検問中の警官が発見して停車させた。

 新潟県警村上署によると、トレーラーは静岡県内の運送会社の所有で、運転手(31)は名古屋市内で鉄板約49トンを載せていた。

 同署などが調べたところ、脱輪していたのはトレーラーの右側3列のタイヤのうち、真ん中の部分。並んで2本あるタイヤの両方がなくなっていた。間もなく、ドライブインから約16キロ南の新潟県朝日村の民家の庭で、もう1本のタイヤが見つかった。

 タイヤは直径約1メートルで重さは約100キロ。8本のボルトで固定していたが、すべて折れていた。運転手は、脱輪に全く気づいていなかった。けが人はいなかった。

 1本目がはずれたのは同日午後0時25分ごろとみられる。タイヤが飛び込んだ朝日村の民家の女性(63)は「ドーンというものすごい音がした」という。タイヤは庭の立木にぶつかっていた。

 山北町のドライブインの駐車場には、約20台の車がとまっていた。従業員の男性(46)は「これだけの被害ですんだのは奇跡としか言いようがない。タイヤは両手を広げた大きさで、警察官4人がかりで運んでいた」と話した。

 村上署は回収したタイヤ2本を、トレーラーがとまっていた温海町に運び、運転手に渡した。トレーラーは間もなく、走って行ったという。

 新潟県警交通指導課は「重大な被害が出ておらず、物損事故の扱いで運転手から事情を聴いた。整備不良などの可能性は低いとみている」と話している。

 トレーラーは牽引(けんいん)用の車に引かれて走る。新潟県警によると、トレーラー部分は名古屋市内の専門メーカーの製造とみられる。(03/23 23:20)

http://www.asahi.com/national/update/0323/037.html