2004年03月22日(月) 23時26分

大学教授に賠償求め提訴　がん治療法効果みられずと（共同通信）

　健康食品と抗がん剤を組み合わせた治療法で「がんは治る」と説明されたのに効果がみられず、適切な治療が遅れたとして、死亡したがん患者２人の遺族が２２日までに、大学教授らに計約５２００万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
　教授はこの治療法でがんが小さくなるというデータを著書などで紹介しているが、原告側は「別の医師がデータを判定したら、治療効果は数十分の一程度だった」と主張。教授側は争う姿勢を見せている。
　訴えているのは、乳がんで２月に死亡した東京都大田区の主婦菊地園子さん＝当時（４９）＝の遺族ら。
　訴状によると、菊地さんは１９９８年から教授が開設した都内のクリニックで治療を受けた。症状は悪化したが教授から「この治療法で治る。手術は必要ない」と言われ、２００１年に別の病院で受診した時には、がんが骨などに転移し、手遅れだったという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040322-00000272-kyodo-soci