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2004年03月22日(月) 00時00分

新型携帯電話 新規参入を歓迎したい 東京新聞

 「無料」もしくは「定額制」という魅力的な料金設定が可能な新型携帯電話導入の検討が進んでいる。価格破壊を恐れる既存業者には反対の意見もあるが、利用者の立場から、導入を歓迎したい。

 先月、携帯電話の大手、英ボーダフォンの責任者が総務省を訪れ、新携帯の導入にブレーキをかける申し入れを行い、関係者を驚かせた。

 「価格競争激化やサービス低下を引き起こし、安定した市場を損なう恐れがある」という趣旨だ。これまで、日本の通信業界が閉鎖的だという海外からの批判はあっても、競争を制限するような申し入れはあまり例がない。

 新型携帯は、インターネットの技術を利用し、これまでの携帯電話とは方式も設備も全く違う。高速性を生かして、まずは携帯パソコンのデータ通信用としての期待が高い。

 電話用としても接続業者(プロバイダー)への基本料金を払うだけで、どれだけ長電話をしても通話料は「ただ」という仕組みが考えられている。

 新携帯が導入されれば、携帯料金の水準が大幅に引き下げられる可能性がある。

 既存企業にとって、値下げ競争を避けたいのはもちろん、対抗して新方式を採用すれば、膨大な資金を投入したこれまでの通信設備が無駄になるというつらい立場に追い込まれる。英ボーダフォンの申し入れは、こうした状況を反映したものだ。

 新携帯の候補として、日本で発案された「TD−CDMA」や中国独自など四規格が検討の対象となっている。総務省の作業班が技術的な観点から、採用の是非を検討中だ。

 作業班には既存企業に加えてソフトバンクBB、イー・アクセスなど今後、携帯電話に参入を目指そうという新規組五社が参加している。

 作業班の結論をもとに総務省の委員会が、来月中にも答申案をまとめ、ゴーサインが出れば二、三年後にも事業化が可能という。

 懸念は、既存企業に配慮して、新規参入に足かせをはめる答申になることだ。新携帯は通話品質がやや劣るなどの難点が指摘されている。だが、それは料金と比較して利用者が選択すればよいことだ。

 日本発祥の方式は国際電気通信連合(ITU)でも国際標準として認められており、導入への問題は少ない。ここへ来て、既存携帯による電子メールやインターネット閲覧が使い放題になるデータ通信の定額制導入の動きが出始めている。加えて声の通話もかけ放題になる新携帯の一日も早い導入を期待する。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sha/20040322/col_____sha_____003.shtml