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2004年03月19日(金) 14時49分

湯枯れの温泉、大半は掘削深すぎ…パイプの目詰まりも読売新聞

 温泉ブームで掘り過ぎによる湯枯れの懸念が出ている問題で、湯のわき出る量が減少した温泉の大半は、地下1000メートル以上掘削した大深度の源泉であることが19日、環境省が実施した「温泉の保護と利用に関する調査」で明らかになった。

 湯をくみ上げるパイプにカルシウムなどのミネラル分が付着して目詰まりし、源泉を放棄した例もあり、同省は「掘削技術の発達で温泉は出やすくなったものの、大深度の源泉のくみ上げは、維持、管理が難しい」と見ている。

 同省では、温泉の経年変化を把握するため、全国の自治体が1993年度に開発を許可した源泉の、10年間の変化を調査し、1月末に結果を公表した。ところが、調査方法の不備が判明。データを取り直すなど再調査の過程で、大深度の源泉くみ上げに伴う「目詰まり」問題も明らかになった。

 再調査結果によると、全国497か所の源泉のうち、約15%に当たる71か所で、湧出(ゆうしゅつ)量が減少。自噴から動力ポンプによるくみ上げに切り替えるなどの対処を迫られていた。そのうち約3分の2にあたる45か所は、地下1000メートル以上掘削した大深度の源泉だった。

 源泉の廃止を余儀なくされた所は31か所あり、〈1〉掘り当てたものの湧出量が少なく、温泉施設が開業できなかった〈2〉パイプの目詰まりなど整備不良で湯が出なくなった——などが原因。このうち16か所はやはり大深度源泉だった。東京・八丈島の中の郷地区では、目詰まりのため2001年度に源泉を廃止。近くで掘り直したほか、秋田県内では、パイプの腐食で湯をくみ上げられなくなった温泉もあった。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040319-00000305-yom-soci