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2004年03月19日(金) 00時00分

殺人ゲーム禁止は適法!娯楽施設の目玉だったが…ドイツZAKZAK

 【ブリュッセル18日共同】欧州連合(EU)の欧州司法裁判所は18日、レーザー銃を使い娯楽施設の迷路の中で敵味方に分かれて行う“殺人ゲーム”を禁止したドイツのボン市当局の措置は「公共の利益や人間の尊厳を考慮したもの」だとして、適法だとする勧告意見を出した。

 勧告意見は、ドイツの裁判所が求めていたもので法的拘束力はないが、加盟国の裁判所の約8割は勧告意見に沿った判決を出している。

 ゲームは、ドイツの企業がボン市内のガラス工場跡に造る娯楽施設の目玉として、1990年代初めに市当局から許可を得た。ところが、市は市民の反対で一転して許可を取り消したため、企業側が訴えていた。

 ドイツの裁判所は、ゲームのライセンスを持つのが英国企業で契約に基づいた取引であることから、市当局の措置がEU域内のサービスや物の自由な移動の原則に違反しないかどうか司法裁判所に意見を求めた。勧告意見は、市の措置が同原則に違反することは認めたが、EU法の精神に照らし、公共の秩序の維持や人間の尊厳が優先されるとの判断を示した。

ZAKZAK 2004/03/19

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_03/1t2004031913.html