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米大手銀行シティバンク在日支店（東京都港区）は１９日、国内の約１２万口座分の顧客情報が入った記録用テープを先月下旬、データを管理しているシンガポールで紛失したと発表した。第三者への情報流出は確認されていないという。
同行によると、紛失したのは国内顧客に向けた取引明細書のバックアップデータで、住所、氏名、口座番号、預金残高など１カ月分の取引記録が記されていたという。暗証番号は記録されていないうえ、セキュリティー対策も施されており、第三者がデータの内容を見ることは難しいという。
記録テープは先月、同行シンガポール支店が業務委託する現地の警備会社が、車で搬送中に紛失したという。紛失時の状況は詳しく分かっていないという。
同行は「このたびの事故は、真摯（しんし）に受け止めている。再発防止のため、管理プロセスの見直しを進めたい。お客様に不都合なことが起きるようなことがあれば、責任を持って対応させていただきたい」（広報部）としている。
(03/19 11:47)