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2004年03月16日(火) 16時49分

「息子を殺す」と電話で恐喝…三重で被害3件420万読売新聞

 三重県四日市市内で15日、「金を振り込まなかったら息子を殺す」などとうその電話で母親を脅し、現金を脅し取る事件が相次いでいたことが、県警捜査1課や四日市南署などの調べで16日わかった。県警では恐喝事件として捜査するとともに、「不審な電話があった時は、すぐに警察や家族に連絡を取るなどしてほしい」と注意を呼びかけている。

 調べによると、15日午前9時から午後1時半ごろまでの間に、わかっているだけで2人組の男から6件の電話がかかり、うちいずれも20—30代の息子を持つ40—60代の母親3人が実際に現金を振り込んでいた。3件の被害総額は約420万円に上っている。

 県警の調べでは、電話をかけてきた男は、1人が「息子が金を返さないからさらった。返してほしければ指定する銀行口座に振り込め。さもなくば殺す」などと脅し、もう1人が息子になりすまして「お母さん助けて。早く振り込んで」などと頼み込んだという。

 2人は、母親から携帯電話番号を聞き出し、実際に振り込むまで携帯電話をつなぎっぱなしにして通話を続け、警察や息子に連絡するスキを与えなかったという。振り込み口座は、関東地方の銀行に開設されていた。

 被害にあった女性の1人は、「150万円を振り込め」と言われ、家族に「スーパーに行くから、警察に通報して」と書き置きを残してスーパーの現金自動預け払い機(ATM)に向かった。書き置きを見た家族が110番通報し、四日市北署員が駆けつけたときには、すでに80万円を振り込んだ後だったという。

 被害に遭わなかった3人は、会話中に不審に思って切り、息子に連絡を取るなどして関係のないことを確認したという。

 県警では、「おれおれ詐欺とも違う新手の手口」として、振り込み先の口座名義人や、被害に遭った6件の共通点などについて調べている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040316-00000307-yom-soci