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2004年03月13日(土) 02時16分

おれおれ詐欺 県内横行 被害4500万円 昨年上回る西日本新聞

 息子や孫などを装って電話をかけ、振り込ませた現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の福岡県内の被害が今年に入って激増、二月末時点の被害額がすでに約四千五百万円(四十六件)に上り、昨年一年間の被害(約三千五百万円、四十三件)を上回ったことが十二日、福岡県警の調べでわかった。県警は被害急増の背景について「ヤミ金融業の規制強化で稼ぎ口を失ったグループなどが手口をまねている疑いもある」とみて警戒を強めている。

 県警によると、詐欺の手口は交通事故の示談や借金返済を理由に現金を要求するケースが多く、被害者の七割以上が高齢者。性別では女性が九割を占める。

 福岡市西区の五十歳代の男性の場合は、息子を装った男からの電話に、後から金融業者役の男が登場。「息子がどうなってもいいか」などと脅され、計一千万円もだまし取られていた。交通事故の示談金を求めるケースでは、息子役の男に続いて警察官役の男が電話口に出て「私が立ち会うから」などと信用させるケースもあるという。

 現金の振込先に使われる口座の名義は大半が架空で、口座の開設、被害金の引き出しとも首都圏という例が多いという。

 県警は、防止策として(1)電話では相手より先に名前を言わない(2)通話の相手が本当に肉親かどうか本人に確認する(3)不審な電話を受けたらすぐに警察や消費生活センターに相談する—の三点を呼び掛けている。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040313-00000022-nnp-kyu