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2004年03月12日(金) 00時00分

アルバイト動員、暴力団上納も?  「架空請求」詐欺で逮捕の男ら  中日新聞

 身に覚えのない借金返済を迫るはがきを送りつけたとして、愛知、石川両県警が詐欺の疑いで今月二日に逮捕した東京都新宿区、無職松村信助容疑者(43)ら八人が、アルバイトを雇って組織的に詐欺を行っていたことが分かった。両県警は、松村容疑者らが「おれおれ詐欺」など他の手口も同時に行い、だまし取った現金を暴力団に上納していた可能性があるとみて、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)での立件を視野に捜査している。

 調べでは、松村容疑者らは昨年十一月、愛知県春日井市の主婦(47)に、金融機関から債権回収を依頼されたと偽り、即日返済するように迫るはがきを送りつけ、約百七十万円をだまし取った疑い。同様の手口で、全国の数百人から数億円をだまし取ったとされている。

 両県警は、松村容疑者らが活動拠点としていた東京・新宿の貸しビルの一室など複数の事務所から、静岡県浜松市に本拠を置く暴力団など複数の暴力団の名刺約十枚を押収。名簿業者から買い取ったとみられる大量の名簿も見つかり、逮捕された他の容疑者は「おれおれ詐欺もやっていた」と供述している。

 松村容疑者らは「債権回収業」として求人広告を出して、ほぼ毎日アルバイトを雇っていた。アルバイトは午前九時−午後五時の八時間で、十数人を雇っていたとみられ、押収された帳簿には「日当一万円」との記述が連日あった。

 アルバイトには、同じ郵便局で一度に五千−一万枚のはがきを購入させ、あて名シールを張る作業などをさせていた。だまし取った現金の引き出し役もアルバイトで、毎日三回、決まった時刻に複数の金融機関を巡回していた。

 両県警はこれまでに約二十カ所を家宅捜索した。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20040312/mng_____sya_____005.shtml