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日本泌尿器科学会（守殿貞夫理事長）は１２日、同会が認定する１２１０の専門医教育病院に対し、手術後１カ月以内に患者が死亡した事例をすべて報告させ、医療ミスと疑われる場合は調査に乗り出す方針を決めた。ミスを繰り返す医師の専門医資格の停止や再教育研修も検討する。東京慈恵医大付属青戸病院での医療事故を受け、対策を検討していた。今秋から実施する。
同会に設置する医療安全評価委員会が報告された死亡例や重大な事故を分析し、医療ミスが疑われる場合には病院や会員医師から事情を聴く。手術後まもなく患者が死亡したり、合併症を起こしたりした例は、明らかなミスといえなくても手技や術後管理の未熟さが疑われる。原因や再発防止策を会員に知らせることで、会員全体の技量向上につなげたい考えだ。
また激増する医療事故訴訟で鑑定医不足が指摘されていることから、同会は裁判所や捜査機関の依頼に応じて、学会として鑑定を引き受ける制度もつくる。(03/12 14:35)