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2004年03月11日(木) 23時27分

<三菱自動車>神奈川県警、幹部ら再聴取へ毎日新聞

 横浜市で02年1月、三菱自動車工業(東京都)製大型トレーラーの左前輪が外れ、直撃を受けた母子3人が死傷した事故について、業務上過失致死傷容疑で捜査している神奈川県警は11日、三菱側が設計上の問題を認めたことから、リコール(回収・無償修理)に至った経緯などについて幹部らから改めて事情聴取する方針を固めた。

 この事故は02年1月10日、横浜市瀬谷区の県道で発生。走行中の同社製の大型トレーラー左前輪のハブと呼ばれる金属部品が破損し、外れたタイヤが歩道を歩いていた神奈川県大和市の主婦、岡本紫穂さん(当時29歳)を直撃。岡本さんは間もなく死亡。一緒にいた岡本さんの長男と二男も軽いけがを負った。

 同社製のバスやトラックは、この事故が起きるまでの10年間に、ハブが破損しタイヤが脱落する事故が33件も起きていた。

 同県警は、同様の事故が起きていたにもかかわらず、同社がユーザーへの周知など必要な対応を怠っていたと分析。事故情報を組織ぐるみで隠ぺいした疑いもあるとみて、03年10月と今年1月に同社と分社した三菱ふそうトラック・バスの本社や製造工場などを家宅捜索し、事故情報に関する書類やコンピューターなどを押収した。

 また、リコールの必要性の有無を判断する品質管理部門の幹部らからも、任意で事情聴取を進めてきた。三菱側の担当者らは事情聴取に対し、問題となる事故の情報や事故原因の分析の経緯について、「覚えていない」「分からない」などとあいまいな答えを繰り返す場面もあったという。

 同県警は00年に判明した三菱自のクレーム情報隠し事件の一連の流れの中に、ハブ破損の事故情報の隠ぺいがまぎれ込んでいた可能性についても調べている。今後、経営陣の関与も含めた事件の全容解明に向け、詰めの捜査を進める。【広瀬登】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040312-00000103-mai-soci