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2004年03月11日(木) 14時03分

タイヤ脱落の可能性、一昨年に認識…三菱ふそう会見読売新聞

タイヤ脱落問題の会見冒頭、頭を下げる三菱ふそうトラック・バスのポート社長(中央)ら(11日、国土交通省で)    三菱自動車工業が製造したトレーラーなど大型車でタイヤの脱落が相次いでいる問題で、現在の製造会社である三菱ふそうトラック・バス(昨年1月に三菱自工から分社)は11日、記者会見し、問題となっているハブと呼ばれる部品には、きちんと整備したものでも亀裂が入る事例があることが、一昨年5月の段階で分かっていたことを明らかにした。

 同社のヴィルフリート・ポート社長は、「複雑で技術的な要因を調べ、整備のみならず、設計要因でも起こると分かった。今後は必要なすべての措置を講じたい」と述べ、国土交通省にリコール(無料回収・修理)を届け出ることを表明した。

 同社長は会見の冒頭、一昨年1月に横浜市でタイヤ脱落で通行人の母子3人が死傷した事故について、「遺族に哀悼の意を示します」として頭を下げたが、設計上の欠陥が新たに判明した点についての謝罪はなかった。

 同社はこれまで、事故原因を「整備不良」と説明し、設計上の欠陥があることを国交省に報告したのは今週に入ってからだった。報告に時間を要したことについて、同社長は「単純にある事案から結論を出せるものではない。追加データや別の角度からよりよく検証をして結論を出した」と釈明した。

 一方、同省は「設計、製造上の問題は否定できず、リコールすべきものなのに届け出が遅れていることは遺憾だ」(自動車交通局)として、設計上の欠陥について同社の対応を詳しく調査する。

 同社は、一昨年1月に横浜市でタイヤ脱落で通行人の母子3人が死傷した事故の後、自主対策として同型ハブの無償交換を行っている。これまでに対象車計約7万6000台の約98%の交換を終えている。これまではナットの締め付けが不均等だったり、締め付け過ぎたりしたことでボルトが折れ、タイヤが脱落するとして、「整備の問題」と説明していた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040311-00000205-yom-soci