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2004年03月11日(木) 12時38分

三菱、タイヤ脱落でリコール申し出 社長が謝罪会見朝日新聞

 三菱ふそうトラック・バスは11日午前、大型トレーラーのタイヤと車軸をつなぐ金属部品「ハブ」の強度が足りず、破損してタイヤが外れる恐れがあるとして、リコール(無償回収・修理)を実施することを国土交通省に申し出た。今後、対象車を絞り込むなどして同省に正式に届け出る。

 同社のヴィルフリート・ポート社長は同日午前、記者会見し、ハブの破損が原因で脱落したタイヤの直撃を受けて横浜市の主婦が死亡した事故に触れ「心から哀悼の意を表します」と述べた。

 国交省によると、02年の横浜市の死亡事故後、同社はハブの自主点検を行い、整備不良が原因で激しく摩耗したハブの無償交換を進めてきた。

 この過程で、整備不良による摩耗がわずかなハブでも亀裂が見つかったため、改めて検証実験を実施。設計段階の強度よりも実際のハブの強度は劣り、ハンドルを切った際や、荷物を多く載せた際、変則的な力が掛かり、亀裂や破損につながる恐れがあると判断を改め、リコールを実施することを決めた。同社によると、先週末から国交省と交渉を始めたという。

 同社はこのハブを装着した大型車を約12万台製造しているが、廃車や、自主点検を実施した車を除いた1290台が対象になる見込み。

 さらに、車体が軽いために自主点検の対象にしていなかった古い車種でも破損が1件見つかり、同様の設計上の原因が浮上したため、同社はすべての大型車でリコールを実施する。

 同社はこれまで、自社の検証実験結果などをもとに、「ハブを固定するボルトの締め付けが不十分だと一部が摩耗し、変則的な力がかかって亀裂が入る」と分析。使用者が正しく整備すれば破損は起きず、リコールには該当しないとして自主点検を実施してきた。(03/11 12:21)

http://www.asahi.com/national/update/0311/022.html