2004年03月10日(水) 20時52分
ジャパネットたかた顧客情報流出 社長「責任痛感」 番組やCMを自粛 /長崎(毎日新聞)
「ありのままを申し上げておわびすることが一番と考えた。一時期の売り上げ減少は二の次。問題を解決しなければならない」——顧客データ流出が明らかになったジャパネットたかた。役員らは報道陣への対応や営業自粛関係の連絡に追われた。厳しい表情で会見に臨んだ高田明社長との主な一問一答は以下の通り。【倉岡一樹、川名壮志】
◇一問一答
——データの管理体制はどうなっていたのか
◆97年4月から新システムを導入し、ID管理に移行した。今はデータ室には指紋照合でしか入れないシステムにした。98年当時は事業を拡大している時期で、管理が重要であるとの認識が今ほどはなかった。自身の責任を痛感している。
——オペレーターはデータに近づけないのか
◆一般オペレーターに与えられているIDパスではデータベースにアクセスできない仕組みだ。
——ハッカーなど外部から侵入の可能性は
◆外部アクセス可能なシステムではないので入り込んでくる可能性は0%だ。
——再発防止対策は講じているのか
◆今のシステムを二重三重に管理していくしかない。考えられる流出可能性を防ぐ取り決めを社全体で早急に決める。
——流出情報にクレジットカード情報は
◆ない。
——顧客の範囲は
◆地域に偏り無く、全国に広がっている。
——社員から話は聞いているのか
◆まだ聞いていない。警察にお願いするしかないと思っている。
——顧客に伝えたいことは
◆朝6時ごろから電話やメールをもらっている。どんな形でおわびすればいいのか、もう少し慎重に考えたい。ただ、我々の姿勢を理解してもらうため9日朝からテレビ・ラジオショッピングとCMを自粛した。いつまでかは決めていないが、2〜3カ月になってもやむをえないと思う。(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040310-00000001-mai-l42