2004年03月09日(火) 00時36分

＜非嫡出子＞戸籍法施行規則の改正に前向き　野沢法相　（毎日新聞）

　野沢太三法相は８日の参院決算委員会で、婚姻届の提出の有無で子供の戸籍の記載を嫡出子と非嫡出子に区別している現行制度について「よりプライバシーの保護に配慮した続き柄の記載のあり方を検討していきたい。そろそろ前進させるべき時が来ている」と述べ、戸籍法施行規則の改正に前向きな姿勢を示した。円より子氏（民主）の質問に答えた。東京地裁が２日の判決で、非嫡出子と分かる記載はプライバシー権の侵害と認定していた。

　さらに野沢法相は、民法が嫡出子と非嫡出子の相続に差を設けていることについても「差別をしていかないというのが世界的な潮流にもなっている。民法が非常に古くなっているので今後、国民世論の動向を見極めながら検討を進めていかなくてはならない」と述べた。【月足寛樹】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040309-00000090-mai-pol