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2004年03月09日(火) 12時52分

ジャパネットたかたの顧客名簿流出、30万人の可能性も朝日新聞

 テレビショッピングなどで知られる通販大手のジャパネットたかた(高田明社長、長崎県佐世保市)の顧客名簿の一部が外部に流出していることが9日、わかった。朝日新聞社はこのうち149人分の名簿のコピーを入手した。同社は「約30万人分前後の名簿が流出した可能性がある」とみて流出経路を内部調査し、刑事告訴・告発も検討する。9日朝から、ラジオ、テレビの通販番組の放送を自粛している。

 流出した名簿には、氏名、性別、住所、電話番号、生年月日が入っており、購入した品物などは入っていなかった。地域は北海道から九州まで全国にわたり、50音順に並んでいた。

 午前11時から佐世保市の本社で記者会見した高田社長によると、流出したのは94年7月〜98年7月に契約した顧客名簿の一部。朝日新聞が入手したコピーは、このうちの292人分から、生年月日が判明している分だけを抜き出した名簿だという。

 この期間の顧客データは約66万人分あり、そのうちの約半数が流出している可能性があるとみている。

 同社は98年9月に、住所変更など顧客情報を更新したが、流出した名簿にはこの変更が反映されていないため98年7月から9月の間に流出した可能性が高い。

 同社によると、顧客情報のデータベースにアクセス権があるのは、現在は社員5人と外部のシステム開発担当者5人の計10人。98年当時は社員2人と開発者4人だったという。

 高田社長は「98年当時は、顧客情報に対する認識に今と比べると甘さがあったかもしれない。責任者として顧客データの管理不足を痛感しており、刑事告発も含めて事実を解明することが顧客への責任を果たすことだと考えている」と話した。

 ジャパネットたかたは、佐世保市でカメラ店として創業。86年に「株式会社たかた」を設立し、90年からラジオショッピングに進出、94年にはテレビショッピングにも乗り出した。高田社長のユニークな語り口による商品紹介が人気を集めて急成長し、93年には23億7000万円だった年間売り上げは、03年には705億円に達した。(03/09 11:29)

http://www.asahi.com/national/update/0309/016.html