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2004年03月05日(金) 00時00分

県内のオウム施設 緊張今なお公安調査庁が立ち入り検査した教団の施設=美濃加茂市本郷町で朝日新聞・

地域との緊張 今なお

信徒と「確約書」の例も

 オウム真理教の元代表、松本智津夫(麻原彰晃)被告に先月27日、死刑判決が言い渡されたが、教団はアーレフと改称して今も宗教活動を行っている。県内にも関連施設があり、公安調査庁が4日、調査に入った。元信徒の周辺も含め、近隣の住民らと緊張関係が続いている。

 美濃加茂市本郷町の長屋形式の貸家では、並びの3室を借りて女性信徒ら数人が暮らす。

 「信徒である限り、危険な行為を繰り返すのではないか」。近所の女性は不安をぬぐえない。

 地元住民らでつくる対策委員会によると、住民と信徒の間に目立ったトラブルはない。それでもメンバーらは「早く出ていってもらいたい」と口をそろえる。

 男性信者ら5人ほどが住むとされる同市西町の一戸建て住宅。近隣住民でつくる西町オウム対策協議会が、97年から退去を申し入れ続けている。

 「判決を認識し、すぐに教団を脱会し、社会に戻る努力をするべきだ。施設への監視はこれからも続けていく」。協議会幹部は話した。

●自治体敗訴

 飛騨市古川町数河地区には、元信徒グループが住み込みで経営する民宿がある。

 同地区には96年秋ごろから元信徒数人が住むようになった。旧古川町は転入届の受理を拒否。だが裁判の末、町側の敗訴が確定した。同市には現在、6人の元信徒が住民登録されている。

 「指名手配されているオウム信徒が立ち寄るかも知れない」。住民のつくる対策委員会は夜間パトロールを続けている。

 旧町などは民宿付近などに計3台の監視カメラを設置したが、元信者らはプライバシーの侵害と訴えた。5月20日に岐阜地裁で判決が言い渡される予定だ。

●元信徒を警戒

 高山市内のある民芸品店では、3人の元信徒が暮らしているが、地元の商店主らと「確約書」を交わしている。

 地域の秩序を乱すことはしない▽宗教的活動の場としては使用しない▽従業員がオウム真理教に復帰した場合は解雇する——などの内容だ。

 店は99年春に開店した。「もう脱会している。関係ない」。店の代表者の男性は主張したが、住民の不安はぬぐえず、確約書を交わすことになった。

 「今のところ関係はうまくいっている。どちらかと言えば、騒がれて客が減ることの方が心配。どうかそっとしておいて欲しい」。様子を見守ってきた地元関係者の一人はため息をついた。

公安調査庁が立ち入り調査

 公安調査庁は4日、県内にある3カ所のオウム真理教施設に対し、団体規制法に基づく立ち入り調査を行った。施設内からは松本智津夫被告の写真などが見つかったとしている。

 調査したのは美濃加茂西施設(美濃加茂市西町)、美濃加茂本郷施設(同市本郷町)、美濃加茂関施設(関市下有知)の3施設。調査はいずれも昨年1月末以来で、西、本郷の両施設は4回目、関施設は3回目。同庁の調査官39人が約6時間、施設の内外を調べた。

 同庁によると、前回の調査時と同様、3施設に計約10人の信徒が居住。関施設では信徒用のパンやめん類を製造・保管していた。西、本郷の両施設には松本被告の写真や説法が収録されたビデオテープ、書籍などが保管されていたという。

(3/5)

http://mytown.asahi.com/gifu/news01.asp?kiji=3176