2004年03月03日(水) 19時01分

会社役員ら２人を起訴＝ヤフーＢＢ恐喝未遂で東京地検（時事通信）

　インターネット接続サービス「ヤフーＢＢ」の顧客データ流出をめぐる恐喝未遂事件で、東京地検は３日、恐喝未遂罪で会社役員湯浅輝昭（６２）＝北海道函館市＝、人材派遣会社社員木全泰之（３１）＝愛知県岩倉市＝両容疑者を起訴した。
　湯浅容疑者は起訴事実を認めたが、木全容疑者は「金を脅し取るつもりはなかった」と否認しているという。
　起訴状によると、湯浅容疑者は元右翼活動家森洋容疑者（６７）＝恐喝未遂容疑で逮捕＝らと共謀、１月２１日、ヤフーＢＢ運営会社の「ソフトバンクＢＢ」会議室で、親会社のソフトバンク法務部長らに「台湾の格付け会社に中国人のグループが持ち込んできた」と言い、１３０人分のリストを提示。「流出を止めるには、数百万円支払えばよい」「コンピューターに侵入されないため、１０億、２０億という金が必要」と脅した。
　木全容疑者は１月１７日から２月５日にかけ、ソフトバンクＢＢに「顧客名簿を１００万件所有しており、取り扱いに困っている。１０００万円以上ですべてお渡しする」と書いた電子メール５通を送り付け、脅した。　（時事通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040303-00000691-jij-soci