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2004年03月03日(水) 19時21分

鳥インフルエンザ 卵入荷、ほかになし−−県が立ち入り検査 /神奈川毎日新聞

 厚木市に工場がある食品製造業者が、鳥インフルエンザの発生した「浅田農産」船井農場から卵を仕入れ、ゆで卵として出荷していた問題で、県は2日、県内の鶏肉と鶏卵の流通状況を調べ、同農場からの入荷がほかにないことを確認した。また、食品衛生法に基づく同工場への立ち入り調査も実施した。横浜市も独自調査に乗り出した。【松永東久、川久保美紀、渡辺創】
 2日は午前と午後の2回、計8人の県職員が厚木市内の業者を訪れ、卵の入荷状況やゆで卵の出荷状況を帳簿をもとに精査した。また、製造工程などの確認をした。
 業者には1日10トン(50万個)のゆで卵を製造する能力がある。報道陣に公開されたのは、卵をゆでる工程と冷やす工程で、卵は99度の温度で10分以上ゆでるという。担当者は、ゆで上がった卵の中心部に温度計をさし90度あることを見せた。県などは、75度で1分加熱すれば菌が死滅すると説明していることから、ゆで卵は「安全」と強調した。すでに敷地内や車両などは自主的に消毒を実施しているという。
 業者は「(浅田農産とは)信用に基づく取引をやっていたので非常に残念で心外」とコメントした。
 ◇横浜市も問屋など
 横浜市衛生局は2日、鶏卵の流通経路を確認するため、問屋などへの立ち入り検査を開始した。
 検査は食品衛生法に基づくもので、鶏卵の仕入れ先と出荷先を把握する。問屋、総菜製造業者など200社以上が対象で順次進める。
 鶏肉は、福祉保健センターに届け出のある市内の食鳥処理場47施設に対して先月17日から検査を実施し、今月4日に調査を終える。鶏肉を扱う可能性のある食肉処理業者にも範囲を拡大し、検査を進める。
 また、横浜市内の弁当製造業者から、厚木市の食品製造業者の「ゆで卵」「ゆで卵をペースト状に加工した食品」を納入し、先月27日まで原材料として使用したと横浜市に連絡があった。弁当の残品は廃棄したという。
 ◇厚木市が対策本部
 厚木市は2日、対策本部を設置した。松沢成文知事あてに「迅速な対応と万全の防疫態勢の整備」などを求める要望書を提出する。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040303-00000001-mai-l14