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2004年03月02日(火) 01時25分

感染鶏、全国に 神奈川に卵・新潟に肉・香川に羽毛など朝日新聞

 京都府丹波町の「浅田農産船井農場」で鳥インフルエンザが発生した問題で、同農場の鶏や鶏卵などが、神奈川県や新潟県などさらに各地に出荷・流通していたことが1日、わかった。このうち、神奈川県に工場を持つ食品加工会社は、仕入れた卵のうち約2万2000個をゆで卵として12府県に出荷。神戸市では20羽分の肉が消費者らに販売されていた。また、香川県の飼料原料加工業者に搬入された羽毛からは、この日、インフルエンザウイルスの陽性反応が出た。国や自治体が全体状況を把握する前に事態が広がっている。

 神奈川県や香川県などが発表した。鶏肉や鶏卵は食べても人に感染した報告はない。

 神奈川県厚木市に工場を持つ業者は、2月20日と23日に船井農場から計約5570キロの鶏卵を仕入れた。うち約2万2000個(1770キロ)は、ゆで卵に加工し、コンビニエンスストアの弁当用などとして愛知、石川、大阪、岡山、青森、愛媛、神奈川、静岡、滋賀、長野、新潟、三重の12府県の計16の食品加工会社などに出荷していた。

 残りの3800キロ分の生卵は冷蔵庫で保管しており、3月1日に船井農場に自主返品した。2月24日以降は船井農場から仕入れていないという。

 この業者は99度で18分間加熱して、ゆで卵にしたと県に報告している。同県生活衛生課は「75度以上で1分間加熱すれば安全とされている」と説明。出荷した商品の自主回収を業者に指示する予定はないという。

 神戸市内の食肉業者は、兵庫県内の業者経由で仕入れた20羽分(29.4キロ)の加工肉を市販。同市に対し、「3〜4カ所の飲食店と一般の消費者に売った」と説明したという。

 一方、新潟県内の食鳥処理業者にも、船井農場の鶏肉1180キロ分が、愛知県豊橋市の業者経由でペットフード用に出荷されていた。この業者は未開封のまま冷凍保管しており、3月1日、すべて豊橋市の業者に返送した。

 このほか、豊橋市の業者からは、処理された鶏の骨や羽毛など計約15トンが、三重県内の処理工場に搬入されていたことも判明。鶏が大量死して以降も出荷を続けた船井農場の対応の遅さが影響を広げている。

(03/02 01:25)

http://www.asahi.com/national/update/0302/002.html