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2004年03月02日(火) 00時00分

卵3800キロを自主返品 鳥インフルエンザで厚木の食品会社 東京新聞

 鳥インフルエンザ感染が明らかになった京都府丹波町の養鶏採卵業者「浅田農産船井農場」で採取された鶏卵が県内にも出荷されていた問題で、県は一日、県内の鶏肉食肉処理業者や鶏卵問屋など関係業者約七十施設の調査を始めた。県は「人が鶏肉、鶏卵を食べても鳥インフルエンザに感染しない」と安全性を訴えているが、消費者の不安を抑えるため、県食品衛生協会、県食鳥肉販売業生活衛生同業組合など関係団体にも流通調査を依頼した。独自に保健所を持つ横浜、川崎、横須賀、相模原市にも同様の調査を要請。同農場産の鶏肉や鶏卵の在庫の確認などを急ぐ。

 厚木市の食品製造会社は一日、加工して出荷済みの千七百七十キロを除く約三千八百キロの卵を、船井農場に自主返品し、同日、厚木保健福祉事務所に連絡した。

 この食品製造会社は、船井農場と一年以上の取引があったという。本社(東京都)の担当者は、同農場で鶏大量死が発覚した二十七日にも、鶏卵約三千キロが納入されてきたことに不信感を募らせたという。「よい卵をつくってくれていたので長く付き合いがあった。今回の事態は大変に遺憾」と話した。

 県生活衛生課は夕方、県庁で記者会見したが、納入された卵の使途について当初、生卵を加工して作る「非加熱調味料」(マヨネーズなど)と発表していた。ところが、のちに「ゆで卵」に訂正。さらに返品した卵が「ゆで卵」から「生卵」に変わるなど混乱した。 (原 昌志)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20040302/lcl_____kgw_____003.shtml