2004年03月02日(火) 00時00分

感染発生の農場閉鎖へ 鳥インフルエンザ （東京新聞）

　京都府丹波町の高病原性鳥インフルエンザ問題で、京都府の麻生純副知事は一日、感染が確認された「浅田農産船井農場」（同町）の鶏約二十万羽について、同農場に隣接する水田に埋めて処分するとした当初計画を変更し、農場近くの山林に埋めると発表した。　

　浅田農産の浅田秀明社長は一日夜、船井農場を閉鎖することを京都府に伝えた。府が同日、農場の営業停止と敷地転売禁止を求める方針を決めており、同社は農場の経営継続は無理と判断したとみられる。処分地の選定をめぐっては、住民が「鶏舎外への汚染拡大につながる」として水田に埋める計画に強く反発。府が代替地を検討していた。

　府は二日から木の伐採や穴を掘る作業を開始。三、四日後には、袋詰めが済んだものから順次埋め始め、十日前後で完了したいとしている。

　鶏の殺処分は一日も二百人態勢で進められたが、約六千二百羽にとどまった。山田啓二知事は遅れている鶏の処分を急ぐため、陸上自衛隊中部方面総監部（兵庫県伊丹市）に部隊派遣を打診したことを明らかにした。

　殺処分後の鶏の袋詰めや埋める作業への協力を求めたのに対し、幕僚長は「協力したいが、法的問題を含めて検討する」と答えたという。

　麻生副知事は「尽力してもらった町長と町民のみなさんに感謝したい」と話した。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040302/mng_____sya_____012.shtml