悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年03月02日(火) 03時08分

<鳥インフルエンザ>浅田農産、大量死中に20万羽引き取り要請毎日新聞

 京都府丹波町の採卵養鶏場「浅田農産」(本社・兵庫県姫路市、浅田秀明社長)船井農場の鶏インフルエンザ問題で、同農場で鶏が大量死を続けていた最中の2月23日、浅田社長が兵庫県八千代町の鶏肉処理業者「アリノベ」(有延秀男社長)に対し、当初予定していた取引とは別に急きょ、同農場にいる20万羽すべての鶏を引き取るよう依頼していたことが1日、分かった。アリノベの有延秀棋専務が明らかにした。通報遅れなどが指摘され、家畜伝染病予防法など、法律違反がないかどうかについて浅田農産関係者からの説明を受けている京都府警も、同社の意図について関心を寄せている。

 船井農場で大量死が始まったのは2月20日。有延専務によると、もともと2月25〜27日に2万5000羽の引き取りを予定していた。ところが、23日になって浅田社長から「卵の相場が低落しており赤字になるだけなので、鶏を全部出して鶏舎を空っぽにしたい」と、合計20万羽分の追加取引の要望が来たという。

 唐突な申し出は十数年来の取引でも初めてだったが、鶏卵相場は昨年12月から低落し、養鶏業者の倒産が相次いでいることから「浅田社長も大変なんだろう」と承諾したという。数量が多いため、他の加工業者にも声をかけ、3月20日までかけて引き取る段取りをしたという。この日程についても有延専務側は「3月23日までに」と提示したのに対し、浅田社長は「(3月)20日までに」と求めたという。

 その後、アリノベが2月25、26日に計約9900羽を引き取ったところで、27日に船井農場での鳥インフルエンザ陽性反応が明らかになった。

 浅田農産本社は「会長が答えることにしているが、不在なので何とも答えられない」としている。【山本和良】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040302-00000115-mai-soci