2004年02月29日(日) 01時43分

京都の鳥インフルエンザ、出荷先の兵庫でも「陽性」（読売新聞）

浅田農産船井農場の鶏舎を消毒する京都府職員（京都府丹波町で） 　 　鶏が大量死した京都府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」が兵庫県八千代町の食鳥処理場に出荷した鶏から鳥インフルエンザの陽性反応が出た問題で、兵庫県は２８日、岡山県の農場からこの処理場に持ち込まれた別の１０羽からも陽性反応が出たと発表した。

　船井農場からの入荷は２５、２６日、岡山からは２６、２７日で、処理場内で感染したとみられる。処理場は２９日にも、現在いる７０００羽すべてを処分する。

　継続出荷による被害拡大について、浅田農産（兵庫県姫路市）の浅田肇会長は２８日、「船井農場の担当者から『調子が悪い鶏が多く、早めに出荷したい』と言われ許可した。病気で死ねば廃棄しなければならず、予定を早めて出した」と説明。「判断が甘かった。責任を感じる。処理場に対しては謝罪したい」と述べた。

　京都府は同日、この日新たに船井農場で約３万９０００羽の死が確認され、死んだ鶏は計約６万７５００羽になった、と発表した。

　ウイルス拡散の恐れがあり、農場で飼われていた鶏約１９万羽はすべて処分される。約１９万羽の重量は約２００トンに達し、府は農林水産省に専門家の派遣を要請、埋める場所や方法について意見を求めている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000114-yom-soci