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2004年02月29日(日) 01時30分

30キロ内の業者は84、「死活問題」 丹波の鳥インフルエンザ京都新聞

 「死活問題や。何とかしてほしい」。京都府丹波町の採卵養鶏場「浅田農産船井農場」で大量死した鶏が29日未明、高病原性鳥インフルエンザウイルスと確認され、周辺の養鶏業者に大きな衝撃が走った。周辺30キロ以内にある京都、兵庫、大阪、福井4府県の84業者の約200万羽の鶏と卵が当分の間、移動を制限され、営業できなくなる。「補償はどうなるのか」。窮地に立った京都府内の養鶏業者らの間で不安と怒りの声が渦巻いた。
 約1万羽の採卵鶏を飼育する船井郡内の養鶏業者(67)は「卵が出荷できない上、えさ代がかさむだけの制限期間は、鶏がいないほうがましと思わせるぐらいに養鶏業者を追い詰める。山口県のように国や府が面倒みてくれないないだろうか」とため息をついた。
 綾部市の養鶏業者(57)は「正式な検査結果が出ても状況は何も変わらない。100パーセント安全な卵づくりをしてきたのに、悔しい」。28日は朝から京都市内の取引先など十数件におわびに回り、励ましを受けたという。「30キロ圏内だけでなく、丹波地方全体の問題」とも指摘した。
 三和町の養鶏場の社員は「結果にかかわらず、府の自粛要請を受けた後は、卵がまったく売れない」とあきらめ顔。28日は社員全員が休日出社し、府の立ち入り調査の対応などに追われた。「社員が力を合わせて頑張らないといけないが、このまま出荷できないのなら給料が出るのかも心配」と不安を隠さない。倉庫内には出荷停止の卵が満杯に近い状態で、社員らに動揺が広がっているという。
 移動制限区域外でも不安の声が聞かれた。夜久野町の養鶏業者は「これ以上、拡大させないようにしてほしい。丹波産のイメージが悪くなると、移動制限措置が解除されても風評被害が残るのでは…」と、行政の適切な対策や支援を訴える。
 府養鶏協議会会長で亀岡市内で養鶏会社などを経営する中澤廣司さん(70)は「鳥インフルエンザは確定すると思っていた。これだけ死ぬのは普通ではない。業者は早く対処して被害の拡大を防ぐべきだった。専門業者だけでなく、小規模な養鶏を営む農家やひよこの出荷業者ら関連業者の被害も大きい。出荷できない卵や鶏肉を買い上げるなど、国や府に補償制度を創設してもらいたい」とと力を込めた。 (京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040229-00000005-kyt-l26