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2004年02月29日(日) 01時34分

<鳥インフルエンザ>京都・丹波町の鶏、感染確認 農水省毎日新聞

 農林水産省は28日、京都府丹波町の採卵鶏農場「浅田農産」船井農場で大量に死んだ鶏について、高病原性鳥インフルエンザ感染が確認されたと発表した。独立行政法人・動物衛生研究所(茨城県つくば市)の検査で「H5型」のウイルスと確定した。これを受けて、発生農場から半径30キロ以内の農場に対して、京都府と、隣接する兵庫県、大阪府、福井県の4府県は鶏、卵の移動制限を命じる。同省は29日、感染防止と事情把握のため、京都府に担当官を派遣する。

 また、兵庫県は28日、船井農場から生きたままの鶏が入荷された同県八千代町の鶏肉処理業者「アリノベ」で、岡山から入荷していた10羽に陽性反応が出たと発表した。処理場内で感染が拡大したとみられる。

 京都府の発生農場が鶏の大量死を通報せず、兵庫県八千代町の食鳥処理場に生きた鶏を出荷したことについて、会見した同省の栗本まさ子・衛生管理課長は「もう少し早く連絡すべきだったと思う。通報義務違反に当たるか、法的な措置を含めて検討しなければならない」と述べ、詳細な状況を聴取したうえで、状況によっては家畜伝染病予防法に基づく告発など法的措置を取る考えを示した。

 国内の高病原性鳥インフルエンザ発生は、戦後では山口県阿東町、大分県九重町に次いで3例目。これまでの2例は韓国や中国、ベトナムなどで確認されたのと同じ「H5N1型」のウイルスで、今回も「H5」まで一致。山口と大分のウイルスは遺伝子レベルでも99%以上、一致しており、今後、動衛研は京都のウイルスのNの型や遺伝子を精査し、関連や感染ルートを調べる。

 今回の発生について、専門家の多くは、「山口、大分、京都の事例は、それぞれ別個の発生ではないか。1カ所から広がったのなら、その中間地点でも発生が続いているはずだ」と指摘する。海外の同じ汚染地から違う時期に渡り鳥が飛来したことが原因の可能性もあるという。

 一方で、「3例目の発生があったことは、発生源は海外だが、国内でも既にウイルスが拡散している可能性がある」との見方も出ている。【上田宏明、江口一】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040229-00000075-mai-soci