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2004年02月28日(土) 00時05分

<ヤフーBB>451万人分の顧客情報流出を確認 処分も発表毎日新聞

 ブロードバンドサービス「ヤフーBB」の460万人分の顧客情報が流出した問題で、ソフトバンクグループの孫正義代表が27日、記者会見し、流出情報のうち計451万7039人分が同社の顧客情報と一致したことを明らかにした。また限られた社員などにしか与えられていないデータベースへのアクセス権限が、1次代理店に付与されていたことも認めた。過去最大の情報流出は、同社のずさんな情報管理体制が背景にあった可能性が強まった。

 同社はヤフーBB代理店の「エスエスティー(SST)」副社長、湯浅輝昭容疑者(61)が渡したDVD(デジタル多用途ディスク)などと、別の恐喝未遂事件で逮捕された木全泰之容疑者(31)の自宅にあったフロッピーディスクの情報と現在の顧客情報のデータベースの照合を行った。その結果、それぞれ444万7751人分と55万6611人分が実際の顧客情報だったことが分かった。重複するデータもあったという。

 また、孫代表が報酬50%を6カ月カットし、運営サービス会社「ソフトバンクBB」の宮内謙・副社長ら2人の報酬30%を3カ月間カットするなどの処分も発表。おわびとして会員全員(1月末で約380万人)に500円相当の金券を郵送し、無料でメールアドレスの変更に応じる。

 データベースへのアクセス権限付与が分かったのは、ソフトバンクが93%出資する1次代理店の「クラビット」(東京都渋谷区)。これまでは社員ら132人に限定していると説明していた。約30社の1次代理店のうち、アクセス権限が認められていたのは同社だけ。SSTはクラビット社傘下の2次代理店だった。

 さらに、顧客から相談を受け付ける社内のサポートセンターでは、アクセス権限がない社員が顧客情報の閲覧が可能だったことが分かった。昨年9月以降、一度に1顧客分のデータしか閲覧できないシステムに変更したが、以前は一度に大量のデータを閲覧することが可能だった。担当者は延べ数千人に上るという。【川辺康広、鈴木泰広】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000081-mai-soci