悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年02月27日(金) 00時00分

オウムとの闘争記録を本に 松戸の対策委朝日新聞・

松戸市稔台のオウム真理教(アーレフに改称)の食品工場を話し合いで撤去させた稔台地区オウム対策委員会(大井藤一郎会長)が、27日の松本智津夫被告(麻原彰晃・元教祖)の一審判決を前に、信徒の転入から工場の撤去までを記録した「排除から対話へ オウムと闘った1000日」を発行した。住民の話を中心にルポルタージュ風にまとめたもので、「この記録が全国で起きているオウムと住民との問題の解決に示唆を与えるものになれば幸い」という。

00年4月下旬、稔台地区の商店街の一角の貸店舗に食品工場ができ、「オウムらしい」とうわさになった。同5月には警察や市の調査でオウムと確認され、直ちに商店会、町会、地元小中学校のPTAなどが対策委員会を発足した。

以後、1200人を集めた決起集会、「オウム出て行け」との看板の設置、監視小屋を設けての住民による監視活動と続く、長い苦闘の取り組みが始まった。

同7月からはオウム信徒との16回に及ぶ話し合いが始まり、01年9月には立ち退きの補償金約1200万円を支払うことで協定書を締結。市民に募金を呼びかけて、03年3月に工場の撤去が実現した。

記録集は、この過程を克明に記録し、実質的な話し合いが続いた10回までの交渉は、テープを起こして採録している。発行費用は募金の残りでまかない、1500部を印刷。募金に協力した各町会、各種団体、オウム問題を抱える全国の自治体などに配布する。

大井会長は「稔台では住民の団結と粘り強い話し合いで、オウムとの間に信頼関係ができ、解決できた。オウムが今後どうなるか注目していきたい」と話している。(2/27)

http://mytown.asahi.com/chiba/news02.asp?kiji=3910