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2004年02月27日(金) 19時28分

<住基ネット>プライバシー侵害認めず 大阪地裁判決毎日新聞

 住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)でプライバシー権などを侵害されたとして、大阪府豊中市など8市の住民58人が各市に1人5万円の慰謝料を求めた訴訟で、大阪地裁(中村隆次裁判長)は27日、「プライバシー侵害を引き起こす危険なシステムとは認められない」などとして、請求を棄却した。住基ネットの違憲性を争う訴訟では初の判決で、原告の一部は控訴の方針。

 判決で、中村裁判長は住民票コードの割り振りが人格権の侵害に当たるかどうかについて「コードは無作為な数字であり、氏名などの代わりに用いられるものではない」として否定。本人確認のために記録される氏名や生年月日など4情報は「法的保護の対象になる」としたが、その秘匿性に比べてネットの公益上の必要性が高いと判断し、プライバシー侵害にも当たらないと結論付けた。

 原告弁護団の大川一夫弁護士は「(システムへの侵入が可能とした)長野県の実験にも言及しないなど到底納得できない」と不満を表明した。

【山本直】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040228-00000039-mai-soci