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2004年02月27日(金) 14時01分

「通常死と思った」と業者 匿名の通報まで放置京都新聞

鳥インフルエンザの疑いで鶏が大量死した養鶏場で飼われる鶏(27日午前9時50分、京都府船井郡丹波町)    鳥インフルエンザではなく「通常死だと思っていた」。兵庫県姫路市の浅田農産本社で浅田秀明社長(41)は、戸惑いながら電話対応に追われた。浅田社長の話では、20日ごろに4、5羽の鶏が死んだ。養鶏場では月平均0・5%の鶏が死んでおり、この「通常死」と受け止めた。同じ時期に、羽の生え替わりを促す「強制換羽(かんう)」のためえさを断っていた一部の鶏が死んでいた。ただ、「強制換羽の鶏舎以外で鶏が死んだのでおかしい」とも感じていたという。
 大量死に気づいたのは、26日朝。20万羽を飼育する10の鶏舎で、合わせて約3000羽が死んでいるのを見つけた。しかし、府へ匿名の情報提供があるまで通報しなかった。浅田社長は「26日は通常通り卵の出荷作業に追われ、27日に通報しサンプリング(検査)を要請しようと思っていた」と話す。
 山口県や大分県での鳥インフルエンザ発生で、家畜保健所から注意を喚起するリーフレットを受け取ったが、「呼吸器症状も見られず、(鳥インフルエンザに)該当しないと思っていた」という。
▽浅田農産
 1960年、兵庫県佐用町で創業。姫路市の本社工場のほか、佐用町、同県和田山町、京都府、岡山県に農場を持つ。175万羽の鶏を保有、独立系では業界トップクラスの規模。73年に法人化し、74年に本社を現在の姫路市豊富町に移した。
 79年に販売部門を独立させ「アサダエッグセンター」を設立。コープこうべやイオン、ダイエーなどに鶏卵を出荷。オリジナル商品に「高原の蘭」がある。2003年6月期の売り上げは約55億5千万円。(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040227-00000038-kyt-l26