2004年02月27日(金) 00時00分

ヤフーＢＢ情報流出、パスワード不正使用か 権限ない社員も把握 （中日新聞）

　ソフトバンク恐喝未遂事件で、元政治結社代表で出版業森洋容疑者（６７）らが事件に使ったヤフーＢＢの顧客情報は、昨年十二月の新規加入者分までのデータで、同月中に入手したものだったことが二十六日、警視庁捜査一課の調べで分かった。

　顧客情報データベースからは、昨年十二月までにパスワード（ＰＷ）を不正使用して複数回にわたり情報が取り出されていた疑いが強いことも判明。森容疑者らの情報は内部関係者が流出させたと同課はみており、どの程度の関係者がＰＷを知っていたか調べている。

　一方、別に逮捕された会社員木全泰之容疑者（３１）の顧客情報は、昨年六月に自分でデータベースから引き出したものだった。それまで約一年間、苦情などに対応するソフトバンク関連会社のコールセンターに勤務し、データベースにもアクセスする権限を持っていた。

　調べなどによると、データベースのアクセスに必要なＰＷは昨秋時点でシステム開発の社員ら百三十二人に与えられていたが、ほかにアクセス権限がないのにＰＷを把握していた社員らがいた。

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20040227/mng_____sya_____001.shtml