2004年02月26日(木) 00時00分

数回に分け引き出す ヤフーＢＢ顧客情報の湯浅容疑者ら （東京新聞）

　インターネット接続サービス「ヤフーＢＢ」の顧客情報が流出し、運営する「ソフトバンク」が現金数十億円を要求された事件で、恐喝未遂容疑で逮捕されたヤフーＢＢ代理店副社長湯浅輝昭容疑者（６１）ら三人が、同社関係者に提示した百三十八人分の顧客情報は昨年秋以降から年末にかけ、数回にわたってデータベースから引き出されていたことが二十六日、警視庁捜査一課の調べで分かった。

　ソフトバンクの子会社でヤフーＢＢの運営会社「ソフトバンクＢＢ」の顧客情報データベースを使用するには専用パスワードが必要で、当時、使用可能な者は同社員や外部のシステムエンジニアら百三十二人に限られていた。調べでは、湯浅容疑者らが今年一月七日にソフトバンク子会社の取引先に渡した八人分の顧客情報と、同二十一日に同社役員に提示した百三十人分の顧客情報は違う時期のものだった。

　捜査一課は常時、データベースを使用できた人物が、数回にわたって顧客情報を引き出していた疑いが強いとみて、同社関係者から引き続き事情を聴いている。

　ソフトバンクＢＢによると、顧客情報のデータベースには全国五カ所でアクセスすることが可能で、三、四人が一つのパスワードを使い回していたという。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040226/eve_____sya_____004.shtml