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2004年02月25日(水) 19時10分

食の安全に9割が不安 食品表示に不信感も−−県の意識調査回答 /埼玉毎日新聞

 ◇認知度低い「トレーサビリティーシステム」
 牛海綿状脳症(BSE)や食品の偽装表示問題を受けて県が実施した意識調査「食の安全・安心について」で、回答者の9割以上が食の安全について「不安を感じている」と回答した。調査の結果、食品の流通過程を明確化する「トレーサビリティー(生産履歴調査)システム」について認知度が低いことも判明、行政の取り組みが県民に知れ渡っていない実態が浮き彫りになった。【斎藤広子】
 県広聴広報課が昨年10月1〜15日、県政モニター194人を対象に調査を行い、178人が回答した。
 食の安全への不安が、「非常にある」または「多少ある」と回答した人は計92・1%。理由として「食品メーカーや生産者が偽装表示や無登録農薬を使用したから」が69・5%、また、「輸入食品が増加しているから」を61・6%が挙げた。
 賞味期限や原産地、食品添加物を記した「食品表示」を参考にしている人は93・8%に上る一方で、全体の58・4%が「あまり信用していないが、参考にせざるを得ない」と回答。食品表示には根強い不信感があることがうかがえる。
 県内では02年以降、深谷産牛肉の生産者などがトレーサビリティーシステムを取り入れている。食品の個体情報(生産者の住所氏名、品種、与えられた飼料など)をホームページ上で公開しているが、同システムの利用経験者は16・9%にとどまり、「初めて聞いた」と回答した人は42・7%と半数に迫った。
 同システムを担当する県農産物安全課は「認知度が低く、寂しさを感じる。食への不安を解消する重要なシステムなので取り扱い量を少しずつ増やす努力をしたい」と話している。
 県は年内に食品安全条例を制定し、強化月間などをもうけて監視を強めたり、食品表示の適正化をはかる。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040225-00000001-mai-l11