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2004年02月25日(水) 08時27分

「海外で知人が入手」ヤフーBB顧客情報流出で容疑者朝日新聞

 460万人分もの個人情報が、一度に流出するものなのか。「ヤフーBB」の契約者情報を利用した恐喝未遂容疑事件は、被害者である電気通信事業者側の個人情報管理の欠陥を浮かび上がらせた。最初に個人情報漏れに気づいてから約40日。ヤフーBB側は24日、記者会見したが、460万人分すべてが自社の契約者情報であるかどうかは、これから調べないとわからないと話した。

 24日午後10時半ごろ、東京都中央区のソフトバンク本社で記者会見が開かれ、ヤフーBBを共同運営するソフトバンクBBの宮内謙・副社長と同社の鬼頭周・システム&サプライチェーン本部長らが出席。冒頭、宮内副社長が「心からおわびします」と陳謝。流出がはっきりしている242人にはすでにわび状を送った、と述べた。

 ヤフーBBは、共同運営するヤフーとソフトバンクBBが、個人情報を分割管理していた。情報管理の安全性を高めるためとしている。今回漏れた242人分の情報はソフトバンクBB側の顧客情報や回線情報。顧客の信用情報は、ヤフー側が管理していたという。

 逮捕された湯浅輝昭容疑者(61)は、ヤフーBBのネット接続サービスの加入手続きを代行していたという。

 ソフトバンクの田部康喜広報室長は「代理店業者は、実際に自分たちが加入手続きをした個人情報については知り得ても、同サービスの加入者すべての情報を管理するデータベースにアクセスはできない」と説明する。

 ヤフーBB側に接触した湯浅容疑者らは、交渉の過程で「470万人分の顧客データが入っている」としてCDとDVDを渡したという。警視庁が調べたところ、約460万人分のデータが入っていた。大半について警視庁は本物の契約者情報とみている。交渉役の湯浅容疑者は調べに「海外で知人が入手した」と話しているという。

 一方、木全泰之容疑者(31)は1月17日から2月3日にかけ、「ソフトバンクBB」あてに自宅などから送った電子メールに104人分の顧客情報を添付、1千万円以上を支払うよう要求したとされる。

 木全容疑者は数十万人分の契約者情報を自宅に保管していた。湯浅容疑者らの持っていた契約者情報とは別ルートで流出したものとみられる。(02/25 07:29)

http://www.asahi.com/national/update/0225/006.html