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大手食品会社マルハ（東京都千代田区）が昨年１１〜１２月に中国から輸入したホッキ貝の加工品に誤って放射線が照射されていたことがわかり、千代田区は２５日、食品衛生法に触れるとして同社に自主回収を指示した。
都によると、ホッキ貝を殺菌する際に、紫外線ではなくコバルト６０のガンマ線４キログレイが照射された。輸入量は、約５２００キロで、うち約４５００キロは卸売業者にすでに販売された。同社が誤照射に気付き、２４日、同区の保健所に報告した。国際的な基準では、コバルト６０は、１０キログレイ以下の照射なら健康上の問題はないとされる。
この問題で厚労省は同日、マルハに対し、過去に輸入した同製品や照射をした中国・大連の食品メーカーから出荷されたほかの食品に放射線照射されていなかったかどうか調査するよう指示。また中国政府に対し、日本向けの食品に放射線照射がされないよう指導を徹底するよう要請し、ほかの食品の点検も依頼した。
(02/25 22:32)