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2004年02月25日(水) 00時00分

ヤフーBB顧客情報大量流出、社内に協力者?外部侵入形跡なく、疑いはアクセス可能な132人にZAKZAK


ヤフーBBの顧客情報流出を受けて会見するソフトバンクBB幹部=24日午後11時15分、東京・日本橋箱崎町のソフトバンクBB本社 社内に協力者−。過去最大規模の顧客情報流出となった「ソフトバンク」恐喝未遂事件。ネット接続サービス「ヤフーBB」の460万人分の顧客情報はどのように持ち出されたのか。ハッキングの形跡はなく、加入代理店からのアクセスは不可能。アクセス可能なのは、社員や外部委託者などのパスワードを持った132人だけ。警視庁捜査1課はこの中に犯行に協力したか、パスワードを悪用された人物がいるとみて洗い出しを急ぐ。

 恐喝未遂容疑で逮捕されたのは、元政治結社代表の出版業、森洋(67)▽会社役員、湯浅輝昭(61)▽ヤフーBBの加入代理店社長、竹岡誠治(55)の3容疑者。

 調べだと、3容疑者は「ヤフーBB」の460万人分の顧客情報が記録されたとするDVD(デジタル多様ディスク)を入手して、「ヤフーBB」を運営する「ソフトバンクBB」の親会社「ソフトバンク」(東京都)から現金数十億円を脅し取ろうとした疑い。

 捜査1課は、別のルートで同様の情報数十万人分を入手、ソフトバンクBBに現金を要求した恐喝未遂容疑で会社員、木全(きまた)泰之容疑者(31)も逮捕した。

 460万人分のデータには、木全容疑者の情報より新しいものが含まれ、記録された項目や書式も違っていた。2種類のデータは違う時期に盗まれた可能性が高い。

 データベースには、外部から不正にアクセスした形跡はなく、加入者を集める代理店も「本社の顧客情報にはアクセスできない」(ソフトバンクBB)という。

 湯浅容疑者はDVDについて「海外の知人からもらった」、木全容疑者は「拾った」と供述しているという。

 容疑者の中に「不正アクセスができる能力を持つ者はいない」(捜査員)ことから、捜査1課は内部協力者から漏れた疑いを強めている。

 ソフトバンクBBによると、顧客情報のデータベースにアクセスできる「権限」があるのは、昨秋の段階で、同社や関連会社社員、業務委託業者など132人だけ。現在は約60人に減少しているが、データベースが破られた形跡もない。

 捜査1課では、権限のある人物が情報を持ち出したか、パスワードを悪用されたとみている。

 主犯格の森容疑者は、かつて右翼系政治結社の代表。総会屋的活動も幅広く展開し、昭和51年に政治結社「新生日本協議会」を結成。株主総会の妨害や器物損壊事件を起こしている。

 竹岡容疑者は宗教団体元幹部。平成14年、東京都千代田区のマンションでコンサルタント会社を設立。湯浅容疑者が副社長で、ソフトバンクグループのインターネット電話「BBフォン」の代理店業もしている。

 木全容疑者は昨年6月まで約1年間、人材派遣会社を通じてソフトバンク関連のサポートセンターに勤務していた。

ZAKZAK 2004/02/25

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_02/1t2004022501.html