2004年02月23日(月) 21時42分

採用や勤務態度の調査指示　福岡県警に警察庁（共同通信）

　女児を連れ去った未成年者略取容疑で福岡県警巡査の富田啓之容疑者（２４）が佐賀県警に逮捕されたのを受け、警察庁は２３日までに、富田容疑者の採用や勤務態度に問題がなかったか調査するよう、福岡県警に指示した。警察庁は、必要があれば採用や教育方法の見直しを検討する方針。
　警察官の不祥事が相次いだため、警察庁は２００１年度から、警察学校で職業倫理教育の時間を増やしたり、監察態勢を強化したりしてきた。
　一方で０２年度から、５年間で地方警察官を２万人増やす計画を推進。「大量採用で質の低下を招かないか」と懸念する声も出る中、福岡県警は０２年度の新規採用者を３２０人増員、富田容疑者は０２年１０月に採用されていた。
　警察庁幹部は「採用する段階で問題点を見抜けなかったのか、組織として改善すべき点を洗い直す必要がある」と話している。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040223-00000249-kyodo-soci