悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年02月23日(月) 23時33分

「安全な術式説明せず」東邦大側敗訴 専門医討論で判決朝日新聞

 「不適切な手術方法により夫が死亡した」として、神奈川県大和市の妻ら遺族が東邦大医学部付属大橋病院(東京都目黒区)側を相手に約8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、東京地裁であった。福田剛久裁判長は、「より安全な手術方法があることを説明しなかった」と述べ、慰謝料など1320万円の支払いを命じた。

 3人の専門医が一堂に会して鑑定する「カンファレンス(討論)方式」を用いた訴訟では初の判決となった。より信頼性の高い鑑定結果を目指して01年から東京地裁が導入していた。専門性の高い術式選択の問題が争点となった今回のような裁判でも、01年の提訴から約2年で結審しており迅速な審理につながることを実証した。

 男性(当時59)は00年5月、心臓病の手術中に冠動脈破裂で死亡した。判決は、鑑定結果を踏まえ、安全な冠動脈バイパス手術があることを説明していなかったと認定。「この術式を選択すれば死亡しなかったとまでは言えないが、生存の可能性が高い治療方法を選択する機会を奪った」と結論づけた。

(02/23 23:25)

http://www.asahi.com/national/update/0223/053.html