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2004年02月22日(日) 07時15分

フィブリノゲン、全納入リスト要求へ 厚労省が製造元に朝日新聞

 C型肝炎の感染源になったとされる血液製剤「フィブリノゲン」の納入先の公表問題で、坂口厚労相は、同製剤を使ったとみられる医療機関をすべて把握し公表するため、製造元の三菱ウェルファーマ社(旧ミドリ十字)に対し、7004カ所の医療機関リストの調査や提供など協力を求める方針を決めた。現在手元にある約500の医療機関名しか公表しないとしてきた同省は方針を再度転換した。公表される医療機関名は最大5500にのぼる可能性がある。

 ウ社は01年に納入先の調査を実施し、80年以降に同製剤を納入したとの記録がある7004カ所のうち、廃業した医療機関などを除く約5500カ所と連絡がとれ、使用実態を聴いている。

 同省は23日にもウ社の担当者を呼び、この01年の調査の内容を聴く。同製剤を使用したとみられる医療機関についてはすべてリスト提供を求め、調査内容を詳しく見て、使用の可能性があるかどうかなどを見極める。公表にあたっては、各医療機関に連絡をとり、公表への了承を求める方策などを検討している。

 同省は、内閣府の情報公開審査会から答申を受けて20日、過去のウ社提供資料に含まれていた約500医療機関名だけを、4月中にも公表する方針を決めた。だが、坂口厚労相は「(使用された医療機関の一部である)500だけを公開するのは一貫性がない。それ以外は知らないというのは行政の怠慢。背景を含めて調べて出すべきだ」と事務方の意向を覆した。

 C型肝炎の感染源は同製剤だけではない。同省は公表と同時に、投与患者だけでなく、輸血などを受けたことがある国民らに、肝炎検査を受けるよう、呼びかける。(02/22 07:15)

http://www.asahi.com/national/update/0222/007.html