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2004年02月21日(土) 00時00分

ネット上では“牛丼ヤミ市”、裸エプロンまで登場吉野家の「具」や制服を高値で取引ZAKZAK


吉野家の店頭で出されていた牛丼 今月11日で牛丼販売を終了した牛丼チェーン最大手の吉野家。街中の店舗をのぞくと「牛丼狂騒曲」も落ち着きつつあるが、それに反比例してネット上のオークションでは吉野家ブランドの人気が急上昇している。“牛丼マネーゲーム”用に横流しされた大量の「牛丼の具」から制服、果ては裸のエプロンまで…。デフレ時代の象徴だった牛丼が、今や1杯800円以上の値をつけるなどハイパーインフレが進む牛丼ウラ市場の実態を探った。

 【安心価格だったが…】

 11日の牛丼販売終了前後からインターネット上のオークションに続々と出品され始めたのが、同社が一般家庭向けに販売している冷凍レトルト食品「吉野家 牛丼の具」。並盛(135グラム)のパックの中には牛肉、玉ネギ、秘伝のタレなどの具が入り、パックごと熱湯に入れ約5分で、ご飯にかけてできあがり。

 吉野家の広報担当者は「店舗がない地域向けの商品で、ほぼ同じ味が家庭で再現できる。多くは生協さんに卸しているが、先月末に在庫が切れ、現在は販売を休止している」と説明する。

 首都圏の生協をまとめるコープネット事業連合は「うちも1月末に在庫が切れた。もう10年来取り扱う人気商品なのでこちらも対応に苦慮している。売り切れる直前にはいつもの倍近い『駆け込み需要』があった」という。同連合では最後まで並4袋880円、大盛2袋498円という“安心価格”で販売していた。

 【プレミアムも】

 だが、ネットオークションでは、その「牛丼の具」がプレミアものに。オークション愛好家は「当初は6食(並5、大盛1)入ったセット1箱を1ダース(72食分)まとめて売ったり、1箱ずつバラで40セット売るなど、業者の横流しとみられる出品が相次いだ。それでもバンバン入札があった」とフィーバーぶりを語る。

 72食分は5万5000円(牛丼一杯あたり764円)で、バラのケースでは1箱5250円(同875円)で40セット全部が売れてしまったという。

 愛好家は「牛丼店を始めるワケでもないのに、一人で72食買い込むとは不自然。冷凍食品ゆえ賞味期限が製造から約1年と長いので、さらなる価格上昇を狙って転売するのだろう」と「牛丼の具」がマネーゲームの対象となる可能性を指摘する。

 【関連商品も続々】

 オークション最大手のヤフーオークションで検索すると、現在も約100点の「牛丼の具」がBSE(狂牛病)騒動以前の数倍の値で販売中だ。

 このほか「吉野家制服6点セット」(落札額7250円)や「♪吉野家のエプロンです。御賞味ください」と裸のギャルが試着したエプロン(同1000円)など、モーなんでもアリの状態。

 吉野家広報担当者は、制服などのグッズ流出については「あらまぁ、そんなことがあったんですか。まあこれだけ人がいれば、心ない人もいるということです」と、ちょっとションボリして語った。

ZAKZAK 2004/02/21

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2004_02/1t2004022101.html